トレラン素人童貞

人間の原点を求めひた走る

自己破産

訳あって実家が自己破産しました。

 

家も無くなり、お祖母さんが大事にしていた土地もなくなり、皆の想い出も無くなり。

 

すべてが無に還る。

 

 

がらんとした部屋、本当に住んでいたのか?と思うぐらい。

 

昔、小学校の時に母と父は離婚しました。

 

 

すぐに怒る父。ハサミを投げられ、危うく足に刺さるような場面もありました。

何発殴られたかもわかりません。

 

その為か、父は金正日みたいな存在でした。(比喩表現です)

 

絶対的な恐怖があります。

 

連絡帳を忘れ、夜中の9時に独りで小学校へ取りに行かされたこともありました。

もちろん、怖くて学校前まで歩いて行きましたが、それ以上進めず泣いて帰りました。

 

 

そんなある日、冬休みの宿題で書き初めをしていました。

 

 

実は、習字を習っていたのですが先生から才能があるから続けさせてくださいね!と

 

 

言われていたらしいです。大人になってから知りました(笑)

 

 

習字は好きでした。

ある日、うまく書けないので悩んでいると父が手本を見せる!といって筆を奪い、途中まで書いてるところから書き始めたのです!

 

 

子供ながら泣きました!せっかくここまで書いて親父に奪われるというなんとも言えない感情が!

 

それを見た母が、止めさせようと仲裁に入りました。しかし、親父は逆上し母を突飛ばしました。

 

 

母に怪我はなかったものの、遂にぶちギレてしまい荷物をまとめだしました。

 

 

ただ事ではないと、子供ながら理解しました。

 

 

一番小さい妹を連れて、車で出ていってしまいました。

 

 

残ったのは、長男と自分と父親だけ。

 

 

そして、こう言われたのです…

 

 

お母さんが出ていったのはお前のせいだ!!

 

 

ショックでずーっと、泣いていました。初めて自分を責めました。

いつ寝たのかもわかりません。

 

小学校低学年でこれはなかなかキツイ(笑)

 

 

自分が泣かなければ…

 

 

自分が、習字をやらなければ…

 

 

自分なんか、居なければ…

 

 

こんなことには…

 

 

小学校で初めて死という文字が頭を埋め尽くしました。

 

 

ただ、今みたいに自殺の方法なんか知るすべがありません。

 

 

木の仏像を掘るような感覚で戒めで机にひたすら死という文字をなん十個掘ったでしょうか。

多分、携帯とか持ってたら薬物や、リストカット、首吊り、いずれかの選択肢を選んでいたかもしれません。

 

 

しかし、ビビりな自分は死ぬことも出来ず、流れに身を任せ生きていてしまいました。

 

 

離婚していた頃は記憶がありません。

 

 

親父との生活はふわふわとしたよくわからない感覚でした。

母がいない、自分のせいで。

 

そうやって生きてきてしまいました。

 

 

人が怖くなりました。

 

 

しかし、そんな日々も3年から4年たった頃。やっと、小6でとてもいい先生に出逢い変わっていきました。土屋先生ありがとう。

 

 

精神的攻撃をする女教師。

 

クラスの端から端まで突き飛ばして、投げて、体罰教師。

 

 

離婚して、責められ、体罰をくらい、

 

 

唯一楽しみだったのは週に一回母が戻ってきて母方の、おばあちゃんちに泊めさせてもらうことでした。

 

仏壇があるので夜中、泣きながら

 

 

どうか、助けてください

たすけてください…

 

と、仏壇に手を合わせることしかできませんでした。

 

 

ある日、父親の母方が調子悪くなり父親が実家に帰ることになりました。

 

 

そして、母が戻ってきてアパートで長男と自分と妹と暮らすことになったのです。

 

 

母は、朝から、掛け持ちのバイトで夜の9時に帰ってきて、次の日は朝早くから出掛けて夜の11時頃帰ってくるような生活をしていました。シングルマザーで3人の子供を育てるには睡眠時間3時間で毎日働いていかなければなりませんでした。

 

本当に感謝しています。

 

 

そして、また父と長男の案で実家の駐車場に新築を建てようとなりました。

そこで、再婚して、ローンが組めるようにしました。長男と父。そして祖母とお母さんが連帯保証人で五千万のお金を借りました。

 

 

しかし、長男が横浜ゴムを辞めてしまい、怪しいホストクラブへ就職。

父も、仕事が減ってしまい、返済が厳しくなりました。

 

月に20万近くの生活費が必要な家に住めなくなりました。

 

 

そして、、、

 

 

 

破産という切り札を切ってしまったのです。